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住宅ローンは変動金利?固定金利?

質問*******************************
住宅ローンを変動制にしていますが、固定にかえるべきでしょうか?景気向上で金利が上がるのではないでしょうか。6月と12月が変更時期のようなんですが


回答*******************************

6月と12月が変更時期というのは、銀行側の金利見直しが半年毎にありますが、それではないでしょうか?変動金利の場合、5年に1回、変動にするか固定にするかの選択が可能になるという事ではないでしょうか?もう一度、契約書を見直すか、銀行に問い合わせてみてはいかがでしょうか?

●金利見直しの時期であった場合
固定金利にかえる場合は他銀行でローンの全額借換をするしか方法はありません。この場合、現在の住宅の価値がローン残高を上回っている事が必要になります。足りない場合は、自己資金でその分を繰上返済などする必要があります。(事務手数料がかかる事も多いです)

●5年に1度の条件見直しの時期
固定にすることは可能です。


●変動金利の場合
どんなに金利が上がっても契約期間5年間は現在の毎月支払額×1.25倍までの上昇がMAXになります。仮に金利上昇で支払額が1.5倍になったとしても、5年間は1.25倍までの支払いで済みます。しかし、支払っていない0.25×現在返済額のお金は、未払金利として借入金に加算されて行くことは説明されるべき事、知っておくべきことで、契約時にはその説明があったと思います。

●現在の金利動向
今後金利の上昇が見込まれている今の状況では、固定金利でいまより安いものがあれば、固定金利のローンにしておくべきだと考えています。

では、金利の今後の動きは、いま現在、金利の上昇の時期に入った事は間違いないようです。安倍自民党に政権が移り、彼の政策が円安株高を呼んでいるようですので、今すぐという訳ではありませんが住宅ローン金利も次第に上がってくる事が予想されます。ただし、政策がうまく行っている時には、所得も増えます(のはず)ので、特に問題はないと言われています。

最も困った状況は、今の政権の政策が失敗した場合はハイパーインフレになる可能性があります。そうなった場合は、住宅ローン金利も急激な上昇となり、変動金利の人は支払いきれなくなる可能性が高いです。

ではなぜこのようなハイパーインフレになるかというと、安倍氏の政策のもと日銀が緩和を続け、そこに国土強靭化の名の下にバラマキ公共事業が重なると、円の信用不安により国債の長期金利が上昇するおそれも強く、それに伴い住宅ローン金利も上昇します。

国債に利子の返済だけで現在10兆円ほどありますが、国債金利が2~3%の上昇となった場合、国家予算からは利子の返済だけで税収を上回る状況になり、国家破綻という状況になります。

この状況では100円ショップは1000万円ショップという名前になるかもしれません。まぁ、買える人はいないでしょうけど。この時給料も上がりますが物価上昇のスピードには追いつけません。財政・金融で金をばらまくようであれば新政権は、その死期を早めるおそれが強いと思います。

状況を注視しながらですが、あわてる必要はないと思います。ただ安全の為には固定金利に変えておくことをお勧めしますというのが自分の意見です。固定にして少々金利が上がっても保険料だと思ってはどうでしょう?なにも無ければ、余分にはらったけど日本もハッピーな状況だしいいかと思ってもらい、万が一金利上昇が起こっても安心していられますから。

また、貯蓄は円安傾向が続くのであれば外貨建ての預金
(ただし為替レートの推移には注意が必要です。)

為替のチェックが面倒くさいという方には「金」にしておくこともお勧めします。これも円の暴落に対する安全策です。

 

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