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老後の心配

その1

年金を全額自分で賄うとすると

22歳から65歳まで働くと43年間。

年金を65歳からもらって95歳まで生きると、年金を30年間もらいます。普通に計算すると少なくとも43年間で30年生活できるお金を自分で貯金する事になります。
(平均寿命は83歳なのに95歳までって、仮定がおかしいというご指摘があると思いますが、平均寿命は赤ちゃんから高齢者になる前に亡くなった方も計算に含まれています。いま高齢者という世代まで生きられた方々特に女性はそのまま、90代を迎える可能性は非常に高いのです。)
 

 

 

 

仮定の計算ですが

平均年収  400万円(22歳〜65歳:43年間)→172,00万円

年金受給額 240万円(65歳〜95歳:30年間)→  72,00万円

 

手取り17200万円のうち、7200万円を貯蓄し、可処分所得は100,00万円(1億円)→232万円/年→19万円/月


生涯の平均年収400万円、年金240万円とすると、手取りの42%を年金として納める事になります。
(厚生年金は企業と社員が半分ずつ支払っていますので、全額個人負担とすれば、企業は年金負担分を給料に乗せますので、平均給与は増えると思います。企業が支払うお金は変わりません)

それでも手取り給与の30〜40%を自分の年金の為に貯蓄するのは大変というか無理ですね。

いま、そこまでの年金を支払っているかというとまだ支払ってはいません。

まだ高齢者1人に対し4人なのでなんとかなっていますが、2〜30数年後には1人に1人となると、先ほどの計算上ほぼ不可能です。

その2


1960年の平均寿命は67.67歳、定年55歳 高齢者比率約10%
2010年の平均寿命は82.93歳、定年60歳 高齢者比率約20%
定年が5歳しか延びていないのに対し、寿命はその3倍15年以上も延びています。

ここでいま検討されているのが
定年延長と受給開始年齢の引き上げです。

1960年の年金受給開始年齢60歳、平均寿命は67.67歳 受給期間約8年
2010年の年金受給開始年齢60歳、平均寿命は82.93歳 受給期間約23年

いずれ受給開始年齢は70歳に、医学がもっと進んで健康年齢を高める事が出来るようになれば、やがて75歳になるかも知れません。それで受給期間は8年となります。

ほぼ退職してから10〜15年が年金受給期間となるように変化していく事になるかもしれませんね。

そうすると、退職してから75〜80歳までどうするかという問題になります。
これから日本は少子高齢化がすすみ、労働者人口が減って行く運命(変えられますが)にありますので、その時間を如何に過ごすか、生活していくかを真剣に考えて行かなくてはなりません。
特に制度が固まった後に高齢者になる人はともかく、その途中の人々は自分の事として考えておかないと大変な事になるかもしれません。

 

その3

 

こういう事をおっしゃる方もいらっしゃいます。

「定年の延長」をどう運用するか?

「高齢化社会」の問題化か言えば、要するに「働いていない(つまり生産性ゼロの)膨大な数の人達が年金の原資を食いつぶす」からだ。それならば、少なくとも一つの単純明快な解決方法がある。それは、この人達に働いてもらう事だ。